泪の花。
すると彼は固まっていて…サングラスの下から涙が零れ落ちていた。
『すいません!!トマト美味しいですよね!!笑ったりしてごめんなさい!!』
傷つけたと思い必死に謝った。
“違うんです、誤解しないで下さい”
と慌てて紙に書いて私に渡した彼。
“あなたの笑った顔がスゴくキレイで涙が出たんです。”
と付け足して…
勘違いして恥ずかしいやら、なんだか照れるような言葉をもらって恥ずかしいやらで…顔を上げる事が出来なかった。
“あなたのお名前は?”
そう聞かれて初めて名乗っていない事に気付いた。
“久遠初美です…あなたのお名前は?”
なぜか考えこんでいる彼…
しばらく考えて渡された紙には
“秘密です”
そう書いてあった。
不意に、彼を見ると表情なんか分からない筈なのに何故か笑っている気がした。
最後の勉強会を終えて、二度と会わないかもしれない彼の背中にお辞儀をした。
名前を、深く追求するような事はしなかったが…私が久しぶりに笑えた、笑わせてくれた彼の名前が少し気になった。
『すいません!!トマト美味しいですよね!!笑ったりしてごめんなさい!!』
傷つけたと思い必死に謝った。
“違うんです、誤解しないで下さい”
と慌てて紙に書いて私に渡した彼。
“あなたの笑った顔がスゴくキレイで涙が出たんです。”
と付け足して…
勘違いして恥ずかしいやら、なんだか照れるような言葉をもらって恥ずかしいやらで…顔を上げる事が出来なかった。
“あなたのお名前は?”
そう聞かれて初めて名乗っていない事に気付いた。
“久遠初美です…あなたのお名前は?”
なぜか考えこんでいる彼…
しばらく考えて渡された紙には
“秘密です”
そう書いてあった。
不意に、彼を見ると表情なんか分からない筈なのに何故か笑っている気がした。
最後の勉強会を終えて、二度と会わないかもしれない彼の背中にお辞儀をした。
名前を、深く追求するような事はしなかったが…私が久しぶりに笑えた、笑わせてくれた彼の名前が少し気になった。