泪の花。
だが…それよりも、前から思っていた事を咲坂君に聞いてみた。


『あの、双子なんですよね…ニ卵生なんですか?』


よく分かったね、と朔來がニコニコしている。


『いや、顔から性格から何も似てないし。』


とアイツの方を向いてイヤミたっぷりに言ったつもりが


そんな見んなよ~と照れられてしまった。



しばらくすると、朔來の体力は限界を突破してしまったらしく…


電源が切れたように、パタリと動かなくなってしまった。




『咲坂君…朔來ホントに大丈夫ですか?』


「いつもに比べたら元気は元気なんですけど、何しろ、夏になると食べる量が極端に少なくなるから…体力が十分じゃなくて。」



「お前は、朔來の母ちゃんかよ」



と笑うバカ。



「朔來、毎年夏になると俺と初美さんの前以外では食事とらないんだから、必然的に彼氏の俺が一緒にいるだろ!!母ちゃんじゃねぇし!!」



ちょっとムスッとしながら、アイツに言い返す咲坂君、そんな一面は初めて見たから少し驚いてしまった。



『朔來…ヤッパリまだ人前でご飯食べれないんですね。』



「そもそも何が原因なんだ?」



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