泪の花。
落書きをしていた紙の裏には、



《ハッピーバースデー初美。》



と色とりどりに書かれていた。



『うそ…』



「今日だろ?誕生日。」


ニコニコとしているアイツ…


始めから知ってたんだ。


でも、なんで?


朔來ですら忘れていたのに、誰に聞いたの?



ビックリし過ぎて声が出ない。



『知ってるなら聞かないでよ!!』


やっと出た言葉は、そんな荒々しいもの。


紙を取り上げるとセロテープで張り付けた。


すると紙の左下に、図書館へと書かれていて…アイツは



「行ってみてよ」

と私に促す。


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