被虐待児の未来
母が出て行ってから、食べれるものを探すあたし

青いブツブツ(カビ)のついた食パンをほうばって食べる


あたしは、保育園に行っている

先生があたしの体のあざを母に何度も指摘する。

母は躾だと言い張る


いつも、2人でいるとき

母はあたしに言う


「あんたは、生まれなかったほうが幸せだったんじゃない。こんな運命背負う位なら!一層死ねばいいのに」


毎日繰り返しいわれ続けた


どうしてここまで嫌われているんだろうと不思議だった。


小学校へ行くようになり
学校でいる時間が嬉しかった


友達は居なかった


それも、お風呂にめったに入らせて貰えないから臭く、服もなかなか洗濯してもらえずにいたから、汚かった


問題になった事も屡々


それでも、あたしは学校が好きだった


いじめの対象にもならないほどあたしの体と服は汚かった


あえて近づいて来る人は誰もいなかった


先生方がお風呂屋に連れて行ってくれたり、服を洗ってくれたりもした


家にきて母に施設へあずけてみては?と提案したが、母は聞かなかった


あっという間にあたしは
中学生になった。
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