被虐待児の未来
相変わらず友達は居なかった


中学になった頃には
益々生活が苦しくなっていた

電気もガスも止められていた

かろうじて水道だけが命の綱だった


水道水をガブガブ飲んでお腹を膨らました

それでもやっぱりお腹はすく。

真っ暗な部屋の中

なんの音もしない世界

13歳になったあたしはこんな事を考えるようになった


あたしは、生まれてくる時を間違えたのか…

今を運命とかたずけていいのだろうか

愛された事が1度もないのなら生きている必要がない筈

あたしが死ねば…

母は涙を流してくれるのだろうか?

暗いくらい部屋で生きている

あたしはどんどん病んでいった

何度も、自分の細くなった腕にカッターをいれる

赤い赤い色をした血が腕を這う

何て勇気がないんだろう…

本当に死ねるまで切れないあたしがいる
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