被虐待児の未来
母は数年振りに会うあたしに、あからさまに迷惑そうな顔をした。




「ママ…再婚したんだね。」



「あんたとは母でもなけりゃぁ娘でもない!帰って」



こうなること位想像していた

「初めまして。僕、永田 健一と申します。僕と好実の間に生まれた愛です。」


夫が母に紹介した


母は愛を見ようとはしなかった



「ごめんね…迷惑だよね!あたしたち帰るね(笑)もう二度と来ないから安心して」



あたしは、母に告げた



「あたしは、娘を愛してる。ママみたいにはならないから!」



ちゃんとサヨナラもしないでドアを閉めてしまったあたし。
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