被虐待児の未来
無惨な傷痕だけが増えていく


「あぁ〜疲れたぁ」

母が帰ってきた

「何?まだ生きてたんだぁ?」

母は一週間振りに帰ってきたのにあたしにそう投げすてた


少しでも、あたしが死ねばこんな母でも
泣いてくれると考えていたあたしは我に返った


「しぶといね〜あんた」

「止めて!」

もう十分だ
あたしは叫んだ


「誰に口きいてるんだよ!」

母はあたしに椅子を投げつけた


あたしの額からぬるい血が流れた
< 5 / 50 >

この作品をシェア

pagetop