深想シンドローム
ドキン!
「あー、マジ笑ったわ。」
…え?え?
ちょ、ちょっと待って!
「まぁ、変なヤツだとは思ってたけど。」
今、ドキンっていった!?
な、ななな何で!?
「本当、変なヤツだなお前。」
どうしてーっ!?
「って、聞いてんのか?」
「ほぇ!?」
「ほぇ!?じゃねーよ!」
そして再び爆笑。
あたしはそんなミチルくんに両手で頬を隠し、戸惑うばかり。
だ、だって!
ドキンって何っ!?
すると、遠くから聞こえてきた声。
「エース!ミーコちゃん!」
西くんだ。
西くんは息を切らし、急いで来たんですと言わんばかりにオデコに汗を滲ませていた。
「遅ぇよ、西。」
「す、すんません!先生に見つからないようにって思ってたら…あれ?」
ふいに西くんがあたしを見つめて言う。
「ミーコちゃん、どうしたの?」
「え!?」
「顔、真っ赤だけど。」