深想シンドローム


ドキン!


「あー、マジ笑ったわ。」


…え?え?
ちょ、ちょっと待って!


「まぁ、変なヤツだとは思ってたけど。」


今、ドキンっていった!?
な、ななな何で!?


「本当、変なヤツだなお前。」


どうしてーっ!?




「って、聞いてんのか?」

「ほぇ!?」

「ほぇ!?じゃねーよ!」


そして再び爆笑。

あたしはそんなミチルくんに両手で頬を隠し、戸惑うばかり。



だ、だって!
ドキンって何っ!?



すると、遠くから聞こえてきた声。


「エース!ミーコちゃん!」

西くんだ。


西くんは息を切らし、急いで来たんですと言わんばかりにオデコに汗を滲ませていた。


「遅ぇよ、西。」

「す、すんません!先生に見つからないようにって思ってたら…あれ?」


ふいに西くんがあたしを見つめて言う。


「ミーコちゃん、どうしたの?」

「え!?」

「顔、真っ赤だけど。」





< 40 / 111 >

この作品をシェア

pagetop