深海
残酷であり愛しい君へ
いつも笑いあって、
いつもそばにいて、
ふざけて触れ合って、
君の体温を知ってる。
周りからは付き合ってると思われる事が多いね。
でも 知らないんだ。
君の唇や いろんな事。
何かに気付かないふりをして、
お互いに別の人に恋をする。
今までずっと そうしてきたのにね?
あの日 黙ったままの君に抱きしめられた時、
深く深く沈めた想いが
少しだけ ほんの少しだけ
ふわりと浮いたんだ。
だけど君は
君の体温と、君の香りだけを残してまた深海へと想いを沈めた。
残酷な君に
深海へと沈めた想いを…。