甘い恋。
私がふと、そう思って
いたら姫川が
『誰かになんかやられた?』
そう優しく聞いてきた
けど…
山口にきゅうにキス
されて泣いていたなんて…
言えないよ……
私が顔を上げないで
俯いていると
『言えないなら言わなくてもいいけどな?無理わすんな』
そう言い私の頭をクシャクシャと優しく撫でてくれた
ドキン………
私の心臓が跳ねる
そして顔から涙が止まると
私の顔は真っ赤になった。
ドキン……ドキン……
心臓の音がやけにうるさい、
姫川に触れられた頭が熱い…
私は目の前でしゃがみ込み
私の頭を撫でている姫川を
少し上目遣いで見た
ドキンっ…………!
姫川わ私と目が合いいつものように八重歯をだしてニッコリ微笑んでくれた。
その笑顔が………
あまりにも優しく………
私には凄く、いつも以上に
輝いて見えた。