甘い恋。








姫川と目が合ったまま
私はボソリと言った


「綺麗…………」



赤い夕日がちょうど
姫川の茶色の髪の毛を
赤に変える、
普段はの猫っ毛の
髪の毛は少し幼く見えていた
のに…夕日が当たっているせいか、やけに大人っぽく見えて
少し眩しそうに目を細め
私は姫川を見つめた
そしたら姫川が


『お前の方が……綺麗だよ』


さっき言ってたのが
聞こえていたらしく
姫川は私に少し赤い顔をして
頭をポリポリとかく
小声でそう言ってくれた。

その途端私の顔も赤くなる



黙り込む二人




そして姫川は立ち上がり私に手を差し出し

『もぅおせぇから…送るよ!』

いつの間にか夕日は
沈みかけていて
月が顔をだしていた

「うん………」



そう言い私は姫川に
家に送ってもらい

『じゃあな!』

そう言う姫川に私も手を
振り

「今日は送ってくれてありがとう!また明日ね!」


そう言い自分の部屋に
入りベッドにダイブし
お気に入りのテディーベア
を握りうとうとしながら


今日は色々あって
とても疲れたー…。


山口もきゅうにキスして…

でも…

なんでかな?……

そんなに嫌じゃなかった…

でも…嫌がらせで
やられたと思うと…

胸がズキズキと痛んだ…

そんな事を考えながら
私は夢の中に引きずり込まれた






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