甘い恋。






牧が、ふふふ と不快な笑みを
浮かべて
私の耳に唇を近ずけこう言った

『姫川が、"俺、身長が低くてボブヘアーの子が好きだからごめんね"っつたの♪』


私は思考が停止した。


ボブヘアーで…?

身長が低くい…?

そんな子いたっけ?

私の小さな頭をフル回転
させながら考えていると

隣にいた牧が満遍な笑みで


『千夏も♪ちびでボブヘアーだよねえ~♪』


その時、ピーンと
私の頭の中に糸が繋ぎ
あわされたように

私は座っていた椅子から
立ち上がり自分の髪型と
身長を見て触った

牧が急に立った私を見て
ビックリしているけど
今はそんなの目に入らない

そして自分自身を確認した


私の身長は153㎝

髪型は栗色のボブヘアー

も、もしかすると!?

そう思っていた時
牧がニヤリとして言った。


『もしかしちゃったりしたらさ~千夏かもよ~?♪』


< 4 / 19 >

この作品をシェア

pagetop