甘い恋。
牧が、ふふふ と不快な笑みを
浮かべて
私の耳に唇を近ずけこう言った
『姫川が、"俺、身長が低くてボブヘアーの子が好きだからごめんね"っつたの♪』
私は思考が停止した。
ボブヘアーで…?
身長が低くい…?
そんな子いたっけ?
私の小さな頭をフル回転
させながら考えていると
隣にいた牧が満遍な笑みで
『千夏も♪ちびでボブヘアーだよねえ~♪』
その時、ピーンと
私の頭の中に糸が繋ぎ
あわされたように
私は座っていた椅子から
立ち上がり自分の髪型と
身長を見て触った
牧が急に立った私を見て
ビックリしているけど
今はそんなの目に入らない
そして自分自身を確認した
私の身長は153㎝
髪型は栗色のボブヘアー
も、もしかすると!?
そう思っていた時
牧がニヤリとして言った。
『もしかしちゃったりしたらさ~千夏かもよ~?♪』