甘い恋。
姫川の好きな人が
もしかしたらあたし…?
そう思ったら一気に顔が
真っ赤になる、
少し意識しながら
男子の中心で楽しそうに
話している姫川の方を
向いた…
けれど、私は
姫川の隣で姫川の腕に
絡みつきながら甘ったるい声をだしているの子をみた瞬間、
顔からどんどん
血の気が引き…私の顔が青くなる
牧が急に青ざめていく私を見てビックリし、
『大丈夫?!』
と声をかけてくる。
けれど返事を返してこない私を見て、私と同じ姫川の隣に視線やっり牧は、表情を曇らした。
そう…
私の視線のさきにいる人物、
川村 里奈
[かわむら りな]
見た目少し私と似ていて
身長が150㎝位の
クリーム色のボブ
パッチリな目
細い体
甘い声
そして少し大人びた雰囲気…
私、馬鹿だなー…
自分が姫川の好きな人だと
思いこんじゃって…
自意識過剰にもほどが
あるよ…
[キーンコーンカーンコーン]
そう思っていたらちょうど
1時間目のチャイムが鳴り
私は落ち込んだまま
静かに席に座って俯いた
『千夏…大丈夫?』
牧も、心配そうな顔を
しながら自分の席へと
移動した。