王国ファンタジア【氷炎の民】ドラゴン討伐編
「待望の女の子のお友だち、できたじゃないですか」
サレンスは凍青の瞳をクラウンに向け、ごく冷静な口調で尋ねる。
「そうなのか?」
「わしに聞くんやない」
ぴしゃりと返されたクラウンの言葉を受けて、サレンスはひとつ頷いた。
「レジィ、違うみたいだぞ。第一、この人は女の子なんかじゃない」
サレンスの言葉に今度はレジィが首を傾げる。
「じゃ、なんなんです?」
「老獪な商売人だ」
これにはクラウンが抗議の声を上げた。
「あんさん、花も恥らう百八十歳の乙女に何、言うんや」
「ひゃくはちじゅうー」
聞いた数字が信じられず思わず棒読みで繰り返すレジィに対して、サレンスは表情を崩さない。
「やはりな」
「あんさん、驚かんのやな」
「雷電の民は長寿だと聞いている。そういうこともあるかとは思っていたよ。でも、心配ない。君はじゅうぶん綺麗だし、対象内だ」
「なんの対象や」
「サレンス様~」
クラウンの突っ込みやレジィの嘆きなどものともせずサレンスは微笑んだ。
サレンスは凍青の瞳をクラウンに向け、ごく冷静な口調で尋ねる。
「そうなのか?」
「わしに聞くんやない」
ぴしゃりと返されたクラウンの言葉を受けて、サレンスはひとつ頷いた。
「レジィ、違うみたいだぞ。第一、この人は女の子なんかじゃない」
サレンスの言葉に今度はレジィが首を傾げる。
「じゃ、なんなんです?」
「老獪な商売人だ」
これにはクラウンが抗議の声を上げた。
「あんさん、花も恥らう百八十歳の乙女に何、言うんや」
「ひゃくはちじゅうー」
聞いた数字が信じられず思わず棒読みで繰り返すレジィに対して、サレンスは表情を崩さない。
「やはりな」
「あんさん、驚かんのやな」
「雷電の民は長寿だと聞いている。そういうこともあるかとは思っていたよ。でも、心配ない。君はじゅうぶん綺麗だし、対象内だ」
「なんの対象や」
「サレンス様~」
クラウンの突っ込みやレジィの嘆きなどものともせずサレンスは微笑んだ。