境界上
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あれから、料理そっちのけで何杯のドライ・マティーニを胃に流し込んだだろう。


少なくともそのアルコールの威力と、
“その辺の明確な記憶”が無いお陰で。

アタシは頭のネジをすっかり弾け飛ばしてしまえたらしい。


人目もはばからず、店内で思い切り音を立てた淫らなキスをして。

店から目と鼻の先だという彼のマンションに迷いなく“お持ち帰り”された。


彼の部屋に入ったと同時に、
唇を奪い合いながら互いの服を脱がせあって――


ベッドでは衝動のままに激しく結合した。







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