らぶきゅん






────…

放課後。


「スゥッ、ハァ〜……」


みんなが帰る支度をしている間、あたしは深呼吸をしていた。


ついにきちゃったんだよ。紗菜さんとの決戦の時間がっ!!


「バカ真柚ファイト」


珍しく香里が応援の言葉をかけてくれた。






よしっ、行こっ。


そう思って立ち上がった時、



「ちゃんと持った?」


竹田くんの声がした。


「へ?」


あたしはなんの事だかさっぱり。


「だから、今から決戦だろ……ってあっ!!」


竹田くんは言いかけた口を塞いだ。






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