らぶきゅん






「つ、着いたぞぉ……」


あたしは今、2-6のクラスの廊下に来ている。


右手には洵介先ぱいへ愛を込めて作ったお料理♪が入ったバッグを持っている。



「よ、よぉっし」


バッグを握りしめ、指に力を入れてドアを開けた。その瞬間……


「あっ」


「遅いよ、満川」


ドアの前には紗菜さんが立っていた。


「すみませんっ」


あたしは頭を下げた。ふと、紗菜さんからいい匂いがした。



「洵介くーん、遅くなってごめんねっ」


今さっきの声とは変わって、可愛らしい声を発した紗菜さん。


紗菜さんの視線の先には、大好きな大好きな洵介先ぱいがいた。


「洵介先ぱいっ!!!!」






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