らぶきゅん
「まったくぅ、いつになったらこんな洵介に彼女が出来るのかね〜っ」
小馬鹿にしながらお菓子を食う凉花。
うるせー。てか彼女とかキョーミねぇからっ。うん……キョーミねぇし。
「あら、洵介おかえり」
今度は母さんの登場。買い物帰りかスーパーの袋を持っていた。
「なになにー?洵介の恋バナ?」
「そ、そんなんじゃねーしっ」
母さんはこういう話が好きだ。
「恋バナっていう恋バナも無いらしいんだけどねー」
つまらなそうに俺を見る凉花。
「てか洵介好きな人いんの?」
「いねぇ」
「実はいたり?」
「俺は好きじゃねぇっ!!」