らぶきゅん






「おはよう香里っ!!」


教室に入るなり香里を見つけた。香里は目を点にしていた。


「お、おはよう。あ、あのさ……」


「謝んないで。香里は悪くないもん。それと昨日は電話ありがと!!」


「真柚……」


珍しく香里があたしにハグしてきた。あんなツンツン香里がね。ぎゅってしてくれた香里がたくさん悩んでくれたのが伝わってきた。


「ありがとう、香里。香里がいたから、あたし今まで洵介先ぱいにゾッコンでいれたんだと思うっ」


「え?」


「あたしね、昨日一晩中考えたんだ、洵介先ぱいへどうするべきかを。でも、出てくる感情は『好き』しかなくて」


あたしはやっぱり、洵介先ぱいが好きで好きで仕方がなくて。


「あたしらしいのはバカみたいに突っ走ることでしょ?」






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