らぶきゅん






「んーと、あの空よりももっともーっと好きですねっ!」


あたしは夕焼けに染まる空を指差した。


「ふーん」


ロング先輩は素っ気なく返した。


「そ、そう言う先輩こそ、どれくらい洵介先ぱいが好きなんですか!?」


「あたし?」


ロング先輩は息を吸って言った。


「誰にも負けないくらい好き。それじゃあだめ?」


ロング先輩の言葉があたしの胸に突き刺さった。


あたしだって、あたしだって誰にも負けないくらい洵介先ぱいが大すき。


ロング先輩に負けたくない。






< 97 / 308 >

この作品をシェア

pagetop