リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『純愛』・3
『純愛』・3
教師職10年にもなると、いろいろなことに慣れてくる。
男子高校の先生なんて7年もやっていると、すでにベテランの域。
若くてイキイキしている男子生徒諸君は、できの悪い弟みたいで、接しやすかった。
そのおかげか、あたしの受け持つ生徒は特に問題も起こさず、卒業してくれるのだが…。
「う~ん…。コレは一体どうしたのかな?」
あたしは困りつつ、首を横に傾げた。
あたしの目の前には、高校三年になる男子生徒・1人。
二者面談は授業が全て終わってから行うことになっている。
だから夕日が差し込む教室の中、あたしと彼だけしかいない。
三年生ならばとっくに卒業後の希望を決めてもおかしくない時期なのに、彼は進路調査を白紙で提出してきた。
…いや、正確には名前だけを書いて、提出。
だから呼び出し兼二者面談になったワケだけど。
男子高校の先生なんて7年もやっていると、すでにベテランの域。
若くてイキイキしている男子生徒諸君は、できの悪い弟みたいで、接しやすかった。
そのおかげか、あたしの受け持つ生徒は特に問題も起こさず、卒業してくれるのだが…。
「う~ん…。コレは一体どうしたのかな?」
あたしは困りつつ、首を横に傾げた。
あたしの目の前には、高校三年になる男子生徒・1人。
二者面談は授業が全て終わってから行うことになっている。
だから夕日が差し込む教室の中、あたしと彼だけしかいない。
三年生ならばとっくに卒業後の希望を決めてもおかしくない時期なのに、彼は進路調査を白紙で提出してきた。
…いや、正確には名前だけを書いて、提出。
だから呼び出し兼二者面談になったワケだけど。