恋は私の原動力
【再会】

莉子に会うことは無いと思っていた。嫌、そう決め付けないといられなかった
莉子の存在が薄れ始めた2年が経ったある日…

-RRR~♪-

「はい、もしもし」

「あー未有ちゃんいますか?」

「未有だけど…」

-だれ???-

「あっ、莉子だけど、元気?」

-ズキッ-
そんな気持ちを隠すように明るく言った

「あー莉子ちゃん!久しぶりだね、どうしたの??」

「嫌、元気かなぁと思って」

「元気だよ…」

「未有ちゃん健太君の事はどうなった?」

「えっ、まだ好きだよ」諦めたなんて言いたくない

「そうなんやぁ」

「……莉子は?まだ健太好きなの?」

「ううん、今はV6ひとすじなんよー、健太君なんて知らない知らない」

「そうなんだ!!」

その瞬間、心に引っ掛かっていたものが全てとれてしまった、もう莉子が健太を好きではないという事がただただ嬉しかった。そう、私は単純
‘私は健太が好き’そうハッキリまだ言える…もう言ってもいいんだ…

「冬、そっち帰るから会おうね」

「わかった」

そういって電話を切った…

再び莉子と仲良くなれた事を素直に喜べた。

しかし、その穏やかな晴々とした気持ちが幻だったとはしるわけもなく…
まさかあんな事が待ってるとも思わないで…


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