右側のキミ。
Episode 3
「奏くん、実は、うち奏くんが好きなんだ。良かったら付き合ってくれませんか?」
あたしは奏に告白した。
正直、期待はしなかった。
周介でかなりの自信をなくしていた。
メールはいつも以上に遅かった。
嫌われたかなって思った時もあった。
嫌われたらどうしよう。
もし振られたらこの先どうしよう。
そう思っていたら、
奏からメールがきた。
「ごめん!!遅れた。え! 俺でいいならいいよ!」
あたしはこのメールが届いた時、
一人で泣いていた。
それくらい、うれしかった。