右側のキミ。
「瑠香ーっ!ボール取ってー!」
「はぁーいっ!」
あたしは体操服を忘れて、
制服だったから見学だけだった。
なんでか雑用ばっかり。
「あ、ボールいっちゃった!」
「あたしがとんのーっ?」
あたしはボールを追い掛けて走ろうとした。
すると、後ろから誰かが走っていった。
「え?」
その人は、ボールを持って、こっちに向かってきた。
「はい。」
笑って渡してくれた人。
そう、あたしの大好きなキミ。