右側のキミ。

あたしたちは毎日メールをした。

内容は日に日に濃くなり、

仲も増していった。

そんなある日

周介の話題になり、

あたしは悲しくなって泣いてしまった。

そんなとき、奏から

「周介よりいいやつはいるって。
俺だって、忘れられない恋くらいある。」

とメールがきた。

淡い期待が湧いた。

その時の自分は完全に思い込んでいた。

あたしじゃないかって。

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