1粒の涙


「離婚は決まった事なんだ」

「だから…?」

「今更何言っても変わらない事実なんだよ…」

「じゃあ何?離婚認めろって?」

「あぁ…。どっちに着いて行く?」

何よ、それ…


「何で?母さんも父さんも好きだもん…選べない…」

「冬稀…」

優しく声かけるのは、やっぱり春兄だった。



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