君ヲ想う。

そして、走って教室に向かうと・・・


「うぅっ・・・。」
蘭？？
泣いてるの・・・？
「どうしたの？？」
あたしは菜月に聞いた。
「それが・・・・。」
そう言って、首を横に振った。
「そんな・・・あんなによかったのに・・・。」
あたしはショックだった。
なんで？？
だって蘭と晃くん・・・
あんなに楽しそうだし、いい感じだったじゃん！！





「晃・・ね・・・。
他に好きな人がいるって・・・。
それに・・・うちはただの友達だって。
あんなに・・・一生懸命頑張ってきたのに・・・
全部無駄だよ・・・。」
蘭はそう言った。
何も言えなかった。



「そういえば・・・
亜衣は？？
どうだったの？」
菜月は聞いてきた。
「あたしっ？
あたしは・・・・考えさせてって。
メールで返事くるみたい・・・だよ。」
あたしは言った。
「そっか。じゃあ・・・
可能性はあるんだね。
どうだったか聞かせてね。」
菜月は笑って言ってくれた。
「ありがとう・・・。」
あたしは笑う事が出来なかった。
蘭が可哀想だからだ。
一緒に三人で笑っていたかったから。