君ヲ想う。
「以上で、説明会を終わります――。」
やっとおわったよぉ~~~。
結構長かったなぁ・・。


あたしは背伸びをすると、
「じゃ、また後でね。」
隣の彼がそう言い残して、友達のところへ行った。
その友達も、かっこよかった。
その二人を見ていると、
「おっす!!亜衣ちゃん!!どうだった?」
突然蘭が聞いてきた。
「え?別に・・・かっこいいと思うけど・・・。
まだいい人か分からないし・・・。」
今さっき会ったばっかだし、
もう好きになったぁ~~なんて軽い女じゃん!
それに・・・決めたんだから。

「亜衣ちゃん!!優くんね、付き合ったことないらしいよ!」
そんなこという蘭の気持ちがわからない。
いったいあたしをどうしたいのか?
さっぱりわからないよ・・・。
それより・・彼は優くんっていうんだ。
なんて興味をもったりして・・・。


「行こっか!!」
蘭はあたしの手を引っ張って教室に向かった。
蘭はあたしを引っ張ってるけど、
教室知ってるのかな?
不安になってきた。
「ちょっと・・・蘭ちゃん大丈夫なの?
道わからないじゃん?
誰か先生に聞こうよぉ~~!!」
あたしは言うと、
「そだね。そうしたほうがいいか!」
蘭はすごく天然なわけ。
でも、すごくいい子なの。
あんまり関わらなかったけど・・・
しゃべったことあるし、だいたいは知ってるけど。
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