君ヲ想う。
そしてお店の人にラッピングして貰って、
大事にカバンの中に入れた。
キレイに渡さなくちゃな。



それからその日から、
あっという間にその優の誕生日になった。
ドキドキするなぁ・・・




「亜衣!頑張って渡せよっ!」
蘭はあたしに勇気をくれた。
「渡したらさ、あたし達に言ってよね。
待ってるから。」
菜月も笑って言った。
頑張るね、あたし。







あたしは、携帯を取り出して
電話をかけた。
「プルルルル・・・・





もしもし??」
優の声だ・・・
頭真っ白になるよ・・・。

「もしもし??
今いいかな?」
「いいよ。」
すぐ返ってきた。
「あのさ・・・渡したいものあるからいい?」
「うん。ちょっと待ってな!
え~~っと・・・家どこ?」
「えっ??今家にいないの。
駅・・・にいるの。」
「駅?わかった。
今から行くよ。待ってて。」
あたしは焦った。
来るなんて悪いよ・・・
「いやっ、ダメ!!
あたし・・・優の家に行くよ!!」
でも、「いいよ!そんな事気使わないで。
今から行くから、それに用事あったし。」
「そう??ごめんね。
すぐ終わるから。」
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