君ヲ想う。
・・・・。






「もしもし??」
あたしは携帯で電話を繋いだ。
相手は先に菜月から。
すぐ出てくれた。


「菜月・・・
今日はごめんね。
あたしから謝らなきゃいけないのに・・・
ホントごめん・・・。」

「亜衣は・・・悪くないよ??
あたしが・・・悪いの。
何もわかってあげられないんだから・・・。」
いつもの菜月は、しっかりしていて
頼れる人だった。
だけど今は弱弱しいような声で話す菜月で、
違う人みたいだった。




「どんなに好きな人のことで
嫌になっても・・・
あたし達のことを見捨てるだけは・・
なしね!!」
菜月は元気に言った。



「うん。
ありがとう・・・菜月。」
あたしはやっと素直になれた。
見捨てないよ??
だって・・・友達なんだから。




あたしたちはまた、
前みたいに仲良くなれた。
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