君ヲ想う。
そしたら、1人の女の人が優に話しかけた。
「優~~!!一緒だね!!クラスぅ~~!!
めっちゃ嬉しいよ☆」
誰だろう?あの人・・・。
なんか普通に接する彼女が羨ましく思えた。
まさか・・・嫉妬か!?
ありえない・・・まさかね・・・。
と、独り言を心の中で言ってると、
「あっ、もしかして気になる?」
隣から蘭が聞いてきた。
「はっ?そんなわけないじゃん・・・。」
あたしのプライドが許されなかった。
絶対答えない。
気になる?ありえないから・・・。
でも・・・気になる。あの人・・・。
「じゃあ・・・教えない!!」
蘭はそう言って、言ってくれなかった。
「もう・・・いいよ・・・。」
期待してたものの・・それがショックだった。
「ごめんって!!教えるからぁ~~!!」
蘭はあたしに必死で謝って、教えてくれた。
優くんの事、彼女の事、蘭が知ってる事すべて・・・。



優くんは、小学生の頃からみんなから愛されてた。
優くんの家は裕福でお金持ちという噂があって、
お父さんは有名な会社の社長、
お母さんは弁護士だという。
そんな優くんは一人っ子だからなんでも好きなものを買ってくれる。

ただ、優くんは本当の友達がいなかった。
女にはモテるけど、男には全然だったみたい。
そりゃそうだ。敵みたいなものなのだから・・。
それに、その頃は冷たい人だった。
人生楽しくない、みんな優くんに着いてはくるけど・・・
心が冷めてるからって違う男のほうに行くらしい。
そんな優くんに現れたのが、さっき一緒に歩いた優くんの友達の
長谷川 晃くんだった。
彼のおかげで変われた優くんに、1人の女が現れた。
彼女の名前は浅倉 菜月という。
彼女もお金持ちな生活をしているために、
他の女子からも憧れを持っている。
しかも、菜月が優くんに近づいてからはみんな近づかなかった。
近づくことができなかった。
そんな噂がある。
全部が全部本当なんかは分からないけどね。





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