王国ファンタジア【宝玉の民】‐ドラゴン討伐編‐
ドラゴンは複数体存在するという。
それに対して大所帯で一体ずつ撃破するのでは効率が悪い。
そこで、今居るメンバーを振り分け、チームを組んで各個撃破するという作戦らしい。
確かに効率は良くなるが、個々人の危険度も格段に上がる。
自分達の事しか考えていない、王族らしいやり方だと言えた。
ドルメックが担当するのは東北の地に生息が確認されたドラゴン。
東北地区担当メンバーは…
【草原の民】パンパス
【流浪の民】ベリル・セシエル
【雷電の民】クラウン
【癒しの民】グレード・バジル
そして
【宝玉の民】ドルメック
討伐メンバーを先頭に、王室騎士団の兵士数百騎で討伐に向かうらしい。
この食事時にチームを発表したのは、そのまま会食をしながらドラゴン討伐へ向けてのオリエンテーションして貰う為らしい。
取り敢えずは、各チーム毎に集まることになった。
それぞれが改めて顔を突き合わせる。
【草原の民】パンパスと、グレードの連れであるバジル以外の他のメンツはどんな人間かは大体知っていた。
「もう知っているという者の方が多いと思うが…。
改めて自己紹介させて貰おう。
流浪の民代表のベリルだ」
ベリルが口火を切って話始めた。
皆がそれに習い、自己紹介を始める。