生徒会室へようこそ
「そんなわけ」
「福山口説くのは自由だが、こいつだけはやめておいた方がいい」
フッとバカにしたような顔をした。
「ちょっと何それ!!」
「本当の事だろう?」
「まぁまぁ、王子がヤキモチ焼いてるみたいだからこの辺にしとくかな?」
「え?」
驚く私とは正反対にものすごく怖い顔をしてから
「福山、それ以上余計な事を口にしたら」
「うわー副会長がキレた!!コワイコワイ~~助けて、美桜~」
がしっと私の肩を掴みながら小さくなって後ろに隠れる。
あの人がコワイのなんていつもじゃん。
副会長は私達から視線を外すと再び口を開いた。
「いいか、今回のテストも上位30以内に入ること。
あぁ、もちろん、雑用委員のお前もな」
「うぅっ!分かりました!やればいいんでしょやれば!」
この人のこういうところ、本当にムカつくけど
でもここでやらないのは私じゃない!
こうなったら意地でも30位まで入ってみせるんだから!
「とは言ったものの・・」