生徒会室へようこそ

重たい瞼を何とか開けると

「うわ!」

副会長が顔を乗り出して私の方を見ている。

「な、なんですか!」

長至近距離にある副会長の顔に不覚にも
ドキドキしてしまう。

ってかどうしてこんなに席が沢山あるのに
よりによって私の目の前に座ってるのよ!!


「寝てただろ?」

フッとバカにしたように笑いながら
とんでもない質問をしてきた。

私が?

寝てたって?

「ば、何言ってるんですか!勉強中に!」

「いびきかいてた」

「う、うそ!?」

「嘘だ」

「・・あ、そうですか」


はぁっとため息をついて教科書に視線を落とす。

嘘ってそんなくだらない嘘付く人だったの?

「頭の悪い人間は大変だな」

カッチン

頭の中で何かが壊れる音がする。

「頭の悪い?」

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