生徒会室へようこそ


「え?」

「図書館の件も、この前の三嶋の件についても」


顎を肘で抑えながらじーっと観察するように見てくるその
視線をまっすぐ見られなくてつい逸らしてしまう。

「私は、ただおせっかいなだけです。それに」

「それに?」

「多分、副会長の方がみんなの事を考えてると思いますよ?」

「当たり前だ。俺はただ副会長だからな」

そう言いながらメガネの位置を上げる。


「でもそんな理由で三嶋委員長をあの時
選んだりしてないでしょ?悔しいけど、やっぱり副会長には負けますよ」



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