生徒会室へようこそ
ニヤッと笑ってからもう一度私に抱きついて
「王子~これにサインちょうだい~」
副会長の元へと走って行った。
本当に福山委員長ってば相変わらずなんだから。
はぁっとため息を付いて再びペンを走らせる。
別にいつも通りだと思ってたの。
福山委員長の態度は変わりなかったし
それに気付いてる人なんて誰も、そう
副会長も分からなかったのかもしれない。
福山委員長がおかしくなったのは
次の日だった。
「美桜、ハイ」
本日最後の授業を終えて、生徒会室に向かおうと
とした私の階段を上っていた私の前にひらりと
一枚の紙を見せられた。
「これって・・」