生徒会室へようこそ


副会長はバカらしいと呟き再び
資料に目を通し始めた。

その態度にますます怒りを覚えてつい怒鳴ってしまう。


「答えてよ!」

「それがどうしたんだ?あぁそうかまだ言ってなかったな
ご結婚おめでとう」

「どう、して」

「どうして?何故そんな事を聞く?俺達は付き合ってでもいたのか?」

「・・いえ」

「結婚の約束をしたのか?」

「してません」

「なら反対する理由はないだろう?」

どうして?

違うのに、

「呆れたな。お前が言ったんだ、“いつにしますか”
と」


はぁっとため息を付いて立ち上がり、ドアの方へと
歩き出す。

待って、違うの

「私は!!」

「自分で言った言葉に責任を持つんだな柴田行くぞ」

「は、はい」

バタンと寂しそうに閉まった。

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