生徒会室へようこそ
どんなに距離が近くなっても
俺なんか眼中に入らなかった。
「私結婚するの」
あんな笑顔いっぱいな顔で言われたら
「おめでとう」って言うしかないだろ?
しかもあんな極上の笑顔。
俺なんかじゃ無理だったんだ。
「バカみたいだよな。でも俺、ホントに本気で
好きになったんだ。」
「グス、わか、りひっくます」
「何で美桜が泣くわけ?」
「だって、かな、しすぎ、る」
「でもさ~俺思うわけ。あの人が本当に
幸せになれるんだったら、それでもいいかなぁ~って」
「でもそれって」
「そんでさ、こうも思うんだ。自分の気持ちを押しつける
のだけが愛とは思わない。身を引くのも一つの愛だよ」
「福山委員長はそれでいいんですか?」