生徒会室へようこそ


平気でそんな事、言えちゃうの?

私が好きなのは副会長なのに


「宣言すればいいじゃないか」
「副会長!」

柴田書記の言葉で副会長のセリフが止まった。

「!?」

「くっ、ひっく」

止まらないほど溢れる涙。

違うんだよ、私が好きなのは

「すまない、暫く二人きりにしてくれないか?」

副会長の言葉の後にがたがたと音を立てて
ドアが開く音が聞こえてくる。

そしてゆっくり扉が閉じた。

私も行かなくちゃ。

このまま二人っきりでいたらきっと
絶対に気持ち抑えられなくなっちゃう。


そうだ、早く出よう

足を進めようとしたその時

「行くな」

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