生徒会室へようこそ
確かに軽率だったと思うよ。
でもさ、あんなの冗談でしょ?
福山委員長の性格を知ってたら
そんなのすぐに分かる事じゃない。
それなのに、あんなに怒ってさ。
ってあれ?副会長ってなんであんなに怒ってるの?
うーんっと、
「ねぇねぇ、美桜ちゃんはどうしたいのさ?」
「え?だから私は、だからあれは冗談で、本気じゃなくて
その誤解を解きたくて」
「違うって福山の事だよ~」
あ、あぁそっちか。
ってか私まで脱線してどうするの?
「私は先生と福山委員長二人に幸せになってもらいたいです。
せっかく両想いなのに、同じ気持ちなのに離れてしまうのは
あまりにも悲しすぎる」
「だよね~でもさ~そもそも都先生の言葉の意味が俺には
理解出来ないんだよね~」
広報委員長が手を後ろに組んで頭を支える。
「う~ん、どうでしょう」
「なぁなぁそれさ、ちょっと某名誉監督っぽい感じで言ってみてよ」
「・・・バカは放っておいて。しかし、都先生のその言葉の真の
意味を知る必要があると思います」
「やっぱりそうですよね」
私が出来るのは此処までなのかな?
なんて思っていたその時
ガラっと扉が開いて、副会長が入って来た。