生徒会室へようこそ
安部委員長が低い声で聞いてきた。
「言った・・つもり。でももういいんだ」
「いいって・・本気なんですか?」
「何美桜ちゃんまでそんな怖い顔して。ってか子供いるオンナに
俺が奪えるわけないっしょ?」
「だったら・・ちゃんと最後にもう一度気持ちを伝えて下さい」
「なんで、だって俺」
「伝えてないから、ちゃんと言っていたら、100パーセントの
気持ちを伝えてきたらきっと」
「高崎!」
「でも!!」
「福山、諦めようがどうしようがお前の勝手だし自由だ。
ただ、そんな中途半端で次の恋が出来るのか?」
「な、なに王子まで」
「福山、今の自分の気持ちを伝えろ」
副会長の言葉に頷いた福山委員長は走って何処かに行ってしまった。