生徒会室へようこそ
もう一度笑顔を見せて今度こそ出て行った樫山委員長。
気持ちを聞くってそんな簡単に言うけど。
無理に決まってるじゃない。
そんな勇気があるなら
最初から聞いてるって。
「はぁ~」
丁度お湯が湧いてガスを止める。
やかんに麦茶のパックを入れて、蓋をした。
どんなに私が好きでも
きっと副会長は私の事何とも思ってない。
「まぁ、君みたいな女としたいなんて思わないけどな」
あの時確かに副会長はそう言ったんだ。
完璧に私の片想い。
それが分かってるから
何も出来ないんだよね・・
「はぁ」
「ため息つき過ぎ」