生徒会室へようこそ


「へ?あっ安部委員長!?」


ふと顔を上げると、今度は目の前に安部委員長が
立っていて


「どうかしたんですか?何か足りないんですか?」

台所を出て彼の元に向かう。

「コレ、指切っちゃってさ。絆創膏ある?」

人差し指には血が出ていて

「あ、確かあっちに救急箱が・・」

待ってて下さいねと言って廊下に出ようとした時

「なぁなぁ、やっぱりさ、舐めてよ?」

「・・・・はい?」

「だからさ、絆創膏、いらないから~舐めて?」


舐めてとか、普通の人が言うと何ともないけど

この人が言うと変な感じがする。


「返事ナシってことは・・いいの?」

「なんでいきなりそうなるんですか?」

「えーいいじゃん!副会長だって見てないし~」
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