生徒会室へようこそ


「んーうまい!!」



真剣な会議も一時中断し、楽しい晩御飯タイム
がスタートした。

男の人の食欲って本当にすごい。

あっという間にすぐなくなっちゃうんだから。


「美桜も一緒に食べようよ~~」

安部委員長達みんなが誘ってくれるけど。

私は雑用だもの、必死で焼かせて頂きますよ。

ジュージュ―と鉄板からはお肉と野菜が焼ける
いい匂いが漂う。


私もお腹すいてきたなぁ~


ううん、でも私が働かないと、

首を左右に振った時、左手に持っていたトングが
鉄板の上に落ちてしまった。


私ってなんてドジなんだろう?


慌ててトングを拾うとすると


「危ない、バカ!!」

「あつ!」

怒鳴り声と一緒に熱さが指に伝わる。

「何やってんだよ」

呆れながらも私の手を掴んだのは福山委員長で。

さっきの怒鳴り声も福山委員長のモノだった。


「だ、大丈夫です、こんなの舐めとけば治りますから」



< 217 / 285 >

この作品をシェア

pagetop