生徒会室へようこそ


「あの、大丈夫ですから、副会長?」


背中に向かってそう言うけれど

聞いていないのか、聞く気がないのか


「・・・・」


無言のままどんどん歩みを速める。


な、なに?

どうしちゃったんだろう?

私のその声に足を止め

「副会長?」

呼ぶと、足が止まり、ゆっくりと振り向いた。。


「だからお前はバカなんだ」



ため息を付いた副会長は怪我をした指を
引っ張る。

「っ!」

「痛むのか?」


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