生徒会室へようこそ


その仕草は暗闇のせいで良く見えないけれど。

さっきよりも明らかに心臓がドキドキしている。


「応急処置だ」


唇を離すと副会長はポンポンっと
私の頭を優しく撫でてから


「早く手当てをしろ」


くるりと反対を向いてみんなの元へと
戻ってしまった。


と、同時に腰が抜けて地面にするするっと
座りこんでしまう私。


どう、しよう。


ドキドキが止まらない。

指だって手だって、

副会長の温もりが離れない。



そんな事されたら私、

余計意識しちゃうよ・・

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