生徒会室へようこそ


攻撃したのは私じゃないのに
相手の悲痛な声が聞こえてくる。

ゆっくりと瞳を開くと

私を守るように背を向けて立っている
男の人がいて。

見覚えのある背中。

いつも見ている制服。

これってもしかして本当に



「副会長?」



私の声に振り向いたその人は


「大丈夫か、高崎」


うそ、うそでしょ?

だってここに副会長がいるはずないもん。

さっきまで

生徒会室で作業してて

それで・・


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