生徒会室へようこそ


「はい、今年度の予算はこちらになります」


「柴田、前年の余り、いくらだった?」


「ざっと6万でしょうか。ですが今回は・・」


「そうだな、至急会計に、大島」

「はい」



何、この入れ替わりよう。


さっきまであんなにお茶らけていたのに


もうお仕事モードに入ってる。


でもこういうところがさすがって思うよね。


それにいつも偉そうな副会長が会長に従ってる。


「じゃあ既にこれは決まりという事で」

「ですが会長今更予算を変えるわけには」

「何を言ってる」


副会長のこういう顔、初めて見たかも。


副会長にこんな顔をさせちゃう会長って

やっぱりすごい人なんだなって

そう思わされる。



副会長を操れるのは会長だけみたい。


「じゃあ今日はここまで。大島、美桜ちゃんの送りを頼む」


< 244 / 285 >

この作品をシェア

pagetop