生徒会室へようこそ
「はい、今年度の予算はこちらになります」
「柴田、前年の余り、いくらだった?」
「ざっと6万でしょうか。ですが今回は・・」
「そうだな、至急会計に、大島」
「はい」
何、この入れ替わりよう。
さっきまであんなにお茶らけていたのに
もうお仕事モードに入ってる。
でもこういうところがさすがって思うよね。
それにいつも偉そうな副会長が会長に従ってる。
「じゃあ既にこれは決まりという事で」
「ですが会長今更予算を変えるわけには」
「何を言ってる」
副会長のこういう顔、初めて見たかも。
副会長にこんな顔をさせちゃう会長って
やっぱりすごい人なんだなって
そう思わされる。
副会長を操れるのは会長だけみたい。
「じゃあ今日はここまで。大島、美桜ちゃんの送りを頼む」