生徒会室へようこそ


「あんたがその気なら別にいい。でも俺達には必要なんだ!」


行こう、高崎さん

そう言って私の手を繋いで生徒会室へ出る。


「ちょ、結城委員長!?」


「僕は正直こういうのはどうでもいいんですけどね。でも
一人の少女を悲しませる副会長は許せません」


「結城委員長・・」


「行きましょう、高崎さん。あの方を説得できるのはあなたしか
いません」


「はい」


私に何が出来るか分からないけど。


でも

さっきので気付いた。


副会長はみんなから“仲間”として受け入れられているのを。


ただの副会長っていう肩書だけじゃない。


それを

私は伝えたい。



「副会長!!」





< 256 / 285 >

この作品をシェア

pagetop