生徒会室へようこそ
何をしたらいいんだろう?
どうしたら、副会長が戻ってきてくれるんだろう。
必死に考えてるのにちっともいい案は思いつかない。
学校祭はもうすぐなのに。
「美桜、何考えてる?」
一緒に作業しているはずの福山委員長がそう質問してくる。
「何って決まってるじゃないですか」
「だよなぁ~」
二人でため息をついていると
「ちょっとそこ!!ちゃんと作業しろ!!」
喜多山委員長が怒った顔でこちらにくる。
「すみません」
「へいへい」
それぞれに返事をしても
やっぱり考えてしまうのは副会長のこと。
「俺さ、思ったんだけど。緊急会議やってさ、副会長の事議題にしたら
いいんじゃね?」
会話はいつしかみんなを巻き込んだものとなっていて
「無理だよ。そんな会議やる時間ないし」
「嘆願書出したりとか?」
「あ、それいいって」
「でもそれって最終的に決めんの会長だろ?」
それぞれに思いつく全ての案を言ってみても
どうにもしっくりこない。
「でもさ、もう学校祭終われば俺達の代終わるんだぜ?」
「ちょっと任期が早まったと思って」
他の委員長方が口々に開き直りを見せる。